結婚や子育てのために仕事を辞めて専業主婦となった女性たちの多くは、「再び社会に出て働きたい」と思っています。子どもが大きくなって時間が出来たから、お金より社会貢献をしたい、など理由は様々ですが、その声は年々高まっているのです。

働くとは本来「作業や労働をする」という意味ですが、家事や育児も作業や労働なので専業主婦はすでに「働いている」ということになります。しかし、心の奥底には、「無償の働き方だけでなく、有償の働きをしたい」という気持ちがあります。職業を持つということは時間に拘束され、身も心も疲れます。それでも多くの人が外に出て働くのは、自分の労働力を提供した見返りとして報酬(対価)を受け取ることができる、という喜びがあるからです。

とはいっても、お金のためだけに働いているのではありません。それぞれ自分の働きぶりが周囲に評価される喜びと、自分を高めてくれる人に出会える喜びがあるからです。対価を得て評価を受け、人間関係も豊かになるということは、家庭の中にいては決して得られない喜びなのです。

結婚や出産で専業主婦となる以前のように、自己実現のために社会に参加をし、相応の収入を得る働きをし、それを家庭に還元したいというのは人として当然の欲求ですから、その意味でも「働きたい」と思うことは大切にしなければなりません。「時間があるので暇つぶしに働きたい」というのは、自分の気持ちがまだ十分に整理できていない人の言葉なのかもしれません。